現代人にとって健康面から考えると、大きな問題となるのは運動不足です。これは、日々仕事をしているので、通勤時間で疲れてしまうし、何よりも毎日仕事をすることで、エネルギーを使ってしまいますから、さあこれから何か運動しようとはなかなか思えないのが現実です。もちろん、スキマ時間を見つけてジョギングをしている人は多く見受けられますが、すべての人がそれを実行できるというわけではありません。ただ、運動不足が続くと、健康面で大きな問題をかかえてしまいますよね。

例えば、メタボの問題。太ってしまうと、血圧が高くなってしまったりしますし、何よりも以前買った洋服が着られなくなってしまうということが往々にしてあります。そういうときに問題を解消してくれるのは、運動をすることですが、それは冒頭でもご案内したように仕事などで忙しくてそこまで気持ちが回らないという実情があります。それでも無理せずに運動するにはどうしたらいいのかと考えると、最も身近なのがウォーキングです。日々私達は移動する手段は電車などの交通機関ですが、それらを乗るためにも歩いて駅やバス停まで行きますよね。この歩く=ウォーキングと言う行為こそ、少しでも運動不足を解消すること出来る手段でもあるので、実際にどのくらいの距離をウォーキングして、どのくらいの頻度のウォーキングで効果があるのかということを考えていきたいと思います。

おすすめのウォーキングの距離

ウォーキングが運動不足解消に有効なのは、有酸素運動だからです。ただ、いくらウォーキングがジョギングなどと比べて体の負担が軽いと言っても、長時間ウォーキングをすればいいというわけではありません。実際に体に負担がかかりすぎてしまうと、長続きしません。例えば旅行などで今日は3万歩歩いてすごく疲れたという話はよく聞きます。そういうときは普通翌日はあまり歩かなかったり、ホテルで休んでいるということになり、せっかく観光に行ったのに楽しめなくなってしまいます。その理由は歩きすぎだからです。したがって、運動不足を解消するために、ウォーキングをしても無理をしすぎてしまうとあとが続きません。大事なのは持続することですので、まずは無理しないということが大事です。

次に実際にどのくらいの距離をウォーキングするのがいいのかということを考えたいと思います。この場合、人間には個人差がありますよね。すべての人が同じ身長で、同じ体重ではないですし、年齢も違います。例えば、体重が100キロある人と、50キロの人では当然運動におけるウォーキングの距離というのは、変わってきます。それは個人差があるからです。ウォーキングは有酸素運動という観点から考えると、ジムのトレーナーさんはランニングマシンなどの有酸素運動の時間として15分以上30分くらい続けてくださいといいます。それはどうしてかというと、人間の体は15分続けて動くことによって体が脂肪燃焼しやすくなる準備ができるからです。この有酸素運動の時間に関しては15分以上であればいいというわけではありません。どんなに長くでもウォーキングの時間は60分以内に抑えるべきです。どうして60分以上歩いてはいけないのかというと、60分以上歩いてしまうと今度は距離が多すぎてしまうので、脂肪ではなくグリコーゲンを燃やしてしまい、その結果カロリーを消費してしまうからです。これはどういうことかというと、カロリー消化をすると逆に基礎代謝が落ちてしまうため、運動効果がなくなってしまうのです。

ウォーキングのおすすめの頻度は?

では、実際にどの程度の頻度でウォーキングをすればいいのかということですが、ウォーキングは有酸素運動なので、効果を上げるためには、持続することが大事です。そのため冒頭でもご案内したように毎日ということになると、負担になります。そこで、体や精神の負担にならないようにするためには、週3~4日ほど、決められた時間でウォーキングをすることによって、運動としての効果が上がるようになります。