皇居は、本来は徳川家の権威の象徴である千代田城の所在する場所にあります。千代田城は豊臣秀吉によって駿府から江戸への移転を命じられた徳川家康が、その居城として江戸城を構築し、その後関ヶ原の戦いによって幕府を開き、徳川幕府の首都として、江戸が定められ、徳川家の権威の象徴となりました。その後、1968年15代将軍である徳川慶喜が、京都の二条城で大政奉還して、政権を朝廷に返し、その後王政復古の大号令によって、戊辰戦争が勃発。政権交代を円滑にするために、官軍参謀の西郷隆盛と徳川慶喜の代理人である勝海舟が、話し合いによって江戸城無血開城を行って、江戸城を明治新政府に引き渡し、その後、明治天皇が入城して、現在に至ります。

そんな歴史的な背景がある、皇居ですが、1周5km程度なので、運動不足な人にとってはちょうどいいウォーキングコースです。更には、皇居周辺は丸の内や大手町周辺に勤務している格好のジョギングスポットになっていることもあり、信号で停まることもないので、ウォーキングにも最適のコースです。

皇居エリアについて

エリアを簡単にご説明すると、皇居は、千代田区の中央に位置し、区の面積の約20%を占めています。しかも皇居には素晴らしい自然があるので、丸の内や大手町の近代的なビルと皇居の自然によって、東京駅周辺の景観がすばらしい調和となっています。しかも、皇居の内堀周辺にはいたるところに地下鉄の駅があるので、どこからもスタート出来ます。例えば東京駅や大手町はスタートするだけなく、東西線の竹橋駅からスタートしてもいいですし、九段下や半蔵門からもスタートできるので、自由にウオーキングをスタートすることができます。いわゆる近代的な街路樹の上にそびえるビル群は、国立近代美術館、イギリス大使館、国立劇場、最高裁判所といった名建築を眺めながら、ウオーキングを楽しむだけではなく、東御苑は皇居内で一般に開放されているので、江戸城本丸、二の丸などの跡地にあたり、天守閣の石垣も残っていますし、二の丸庭園や雑木林、同心番所といった江戸城の遺構など、江戸幕府の余韻を楽しむことができますし、忠臣蔵でおなじみの松之大廊下跡などもあるので、見どころ満載です。また、東御苑を挟んで南に外苑、北西に北の丸公園が位置していて、壮大な公園として行き来が可能です。北の丸公園には日本武道館や科学技術館があり、外苑は黒松の点在する大芝生広場が素晴らしいですし、普段は入れない吹上御所も、予約すれば参観できるので、二重橋や伏見櫓など、一度は間近で見ることが出います。

皇居吹上御苑での自然観察会

http://www.kunaicho.go.jp/event/kansatsukai/kansatsukai.html

皇居周辺のおすすめスポット

皇居周辺のおすすめスポットとしては
まず、挙げられるのが千鳥ヶ淵公園です。千鳥ヶ淵は都内有数の桜の名所ですので、4月頃にここに来ると、桜を楽しむ人がたくさん来ていますが、どうしてこれだけ多くの人が来るのかということがわかるほど、見事な桜が咲いています。次に、少し皇居からは離れますが、国会議事堂も皇居周辺にあります。こちらも国会の本会議さえなければ、中に入ることもできますし、周辺には首相官邸や国立劇場、最高裁判所などもあります。皇居周辺には日本でも有数の公園があります。日比谷公園と小石川後楽園です。ウォーキングに少し疲れたら、こちらの公園のベンチに座って、ゆっくりすると周辺の美しい風景を楽しむことも出来ます。
皇居周辺は、江戸時代からの古い建物と、21世紀に建てられた近代的なビルが混在していますし、周辺には様々なレストランなどもあるので、皇居ウオーキングはいろいろと楽しむことが出来ます。